「心と体」のアンチエイジング

南波龍童が健康と生き方を考える

「いつでもどこでも武道の稽古」の精神は素晴らしい

マンションがひしめく住宅街に住んでいる。


早朝、Tシャツ姿で、マンションの玄関前で竹刀を振って、
稽古をしている中年男性がいる。


身長が高くはないが、胴回りも腕も太くて、
みるからに鍛えているのが分かる。


剣道をずっと続けているのだろう。
今もなお、朝早くから竹刀の素振りをしているのは立派だ。


何より、マンションの玄関前という場所でやるには、
なかなか勇気がいる。


僕はたまに、中国拳法・形意拳の型の稽古をすることがあるが、
公園でなるべく人目のつかないような場所を選んでしまう(笑)。
大人数の太極拳の練習は、公園の真ん中がよく似合うが、
ひとりだとなるべく目立ちたくないという気持ちになる。


武道の稽古は、都会では屋内体育館やビルの一室が一般的で、
外での稽古場所を確保するのはなかなか大変だ。


剣道の竹刀は言うまでもなく、昔の武士の刀を竹で割ったものに置き換えている。稽古をしやすいように、ケガをしないように竹になっただけで、本来は殺傷する剣そのもののはずだ。


マンションの玄関前というのは、いわば公共の場に近いものだから、
そこで素振りをするというのは、小心者の僕にはマネできない(笑)。


武道でも他の稽古事でも同じかもしれないが、基本が一番大事。
毎日、基本稽古を欠かさないという精神は、ぜひ見習いたい。


竹刀だからまだいいけれど、木刀だったらヤバイかもと、
ついつい余計なことを考えてしまう(笑)。


都会で武道の稽古に励む人たちが、
ちょっと空いた時間、ちょっとした場所を利用して練習したい気持ちになるのは、よく分かる。


マンションやビルの屋上が、武道やスポーツの練習場所として利用できれば最高だ。


日本人に武士道の精神が失われて、久しいと言われる。
むしろ、空手や柔道は海外が盛んで、試合でも優秀な成績を上げている。


こういう現状を見ると、武道が強い、弱いという表面的なことではなく、日本の伝統文化が、しっかり受け継がれていないのではないかと、思えてくる。